#17 悲恋が誘(いざな)うパワースポット

陰極まって陽となす──平安期のとある青年が尽き果ててたどり着いた境地か?
最強のお祓いパワーのあるお寺。偉大なる「縁切り」スポット。
岩倉ミケ 2022.02.04
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こんばんは🐱ミケです。今週は2通目のニュースレター。久しぶりの金曜夜配信ができました😊 昨日は節分でしたね。今年の我が家は、どこの節分会にも行かず、巻き寿司のみで味わいました🍀

 さて、前号では、夢で寿命がわかっちゃった話から、使用人根性──古い自分の在り方を捨てることを、《拾参 イド》のカードのテーマを軸にしてお話ししました。

 今回は、その続き。タロットは陽だけでなく陰の側面もしっかりと扱います。特に京都タロットは、陰陽の調和──陰が極まって陽に転じること──も、その醍醐味。単なるダークカードとはいたしません。

 ダーク系カードから導かれた気づきと反転の瞬間こそが、その面白さなのですね。

 ちなみに《拾参 イド》は、番町皿屋敷のお菊さんを元ネタで描いてもらったカード。以前、旅行の途中で立ち寄った姫路城の中に、なんと「お菊井戸」と呼ばれる井戸が実在していたのを見てびっくり。この井戸は番町…ではなく、播州皿屋敷と呼ばれて、ほぼ同じ物語でした。

月岡芳年画『新形三十六怪撰』より

月岡芳年画『新形三十六怪撰』より

 調べてみると、島根県松江市や高知県幡多郡…などなど、皿屋敷の類話は全国に数多くあるようで、当時の色恋沙汰や、弱い立場が責められる状況など、女中の境遇を彷彿とさせる説話が各地に散らばっております

◆ 悲恋が誘(いざな)うパワースポット◆

► 街中のモスク

 前号でお話しした、使用人根性を捨てるために参拝し、ご利益を感じるという場所は、お菊井戸のことではありません。(同じ意味のパワースポットにはなりえるかも🍀)

 くだんの場所は、京都市内の河原町通に面した、とある浄土宗のお寺の中にあります。

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