#34 五感を凌駕する集中の話
こんにちは😊ヘナチョコ…改め、34号『奇想アンソロジィ02』です。
ニュースレターやブログなどにも書いたことがありますが、私は今年の1月の終わりの誕生日に、勝手に「生まれ変わった」と思っていまして🤣それ以降、本音を捉えて、後悔ないように全部やろうと考えています。
私の場合、やっぱり書いている時がノリノリで楽しいので、さらに好きになれる場を作って、そのフィールドを心地よくするために、2ヶ月以上掛けました。例えると、職場を心地よくするために大掃除したり、リフォームしたり…みたいな感じです✨
前号で書いたように月刊『ヘナチョコ神秘学概論』については準備が整ったので公開して、同時に、準備を進めていることがいくつか控えていて、そのラッシュ状態が今。
楽しかった準備自体も「やらなきゃ!」要素が加わわると、なぜか、あのノリノリ感がちょっと落ちる。😅
そんな時に、目に飛び込んできた、元阪神のイケメン鳥谷さんがおっしゃっていた「集中」のお話。彼が、解答を見せてくれた気がします✨✨
◆ 五感を凌駕する集中のお話 ◆
一昨日のMBSの『魔法のレストラン』に、彼が出ていたので、なんとなく観ていたとき、司会のアナウンサーがこんな質問を投げました。
自宅テレビを撮影
「阪神ファンの声援は聞こえていましたか?」
「聞こえてるに決まってるやろー」と思わずツッコんだんですが、驚いたことに、鳥谷さんは、打席に入るときは、声援がほとんど聞こえないとおっしゃったんですね。特に、ネクストバッターサークルから打席に向かっていく時からは、なんと無音だそうで、打ってプレーが完結したら、声が耳に入ってくるんだとか。だから、意外にあの大声援の応援歌は聞こえていないらしいのです😲
鳥谷さんは、このことを「集中している」からだと分析されていました。例えば、ホームランを打った時も、審判がホームランだとジャッジしたのがわかった時に集中が切れるので、その瞬間から歓声が聞こえてくるそう。←カッコええ〜〜💖
また、もうちょっと細かくもおっしゃっていて、「ピッチャーが投げようとした瞬間から、そのプレーが終わるまで」は、本当の無音だそうです。←マンガみたい💕
昔、長嶋茂雄さんの有名な逸話で、ピッチャーが投げたボールが止まって見えたというのを聞いたことがある人は多いと思います。いわゆるゾーンというのが、これのことなんでしょうね。鳥谷さんのお話を聞くと、集中を極めたなら、確かにありえるかもしれないと思えますね。
鳥谷さんが、なぜこのことに気づいたかについては、試合に出なくなった時にわかったらしく、例えば「代打」で立つ場合、指名されて急に立ったときは、音が聞こえるようになっていたので、このことに気づいたらしいです。
だから、歓声が聞こえるっていうのは集中ができていない時だとわかるのだと。
コロナ前の話ですが、私は阪神ファンの夫に誘われて、阪神戦を6、7回程度ですが甲子園や京セラドームに観戦にいったことがあります。選手ごとに応援歌があって、その選手が打席に向かうと、けたたましい…というのは言い過ぎかもですが、太鼓やラッパの鳴り物とともに、相当の音量で選手のヒッティングマーチを皆で歌うのです。あの音が聞こえないというのですから、集中力の凄さを思います。
●メンタル強いも、本番に強いも、結局のところ
何か一つに強烈に意識を向けることを、集中というのだと思うのですが、その状態は、それ以外のことが薄まります。極めると、どうやら聴覚すら完全に閉じるらしいということがわかります。その瞬間、関係のない五感は「無くなる(閉じる)」ということではないでしょうか。
そんなことを考えると、昔、漫才の中で「歯痛を治したいんやったら、目に針差したらええねん」という一節が面白くて、誰の漫才かは忘れましたが、そのフレーズだけを今も覚えているのですが、あながち間違いではない気がしますよね。😁
上記のことを考えると、現実的な成果や達成を目指すのであれば、例えば、野球選手で例えるなら、必要な筋力や実践力を鍛えるために日々の練習が大事なのは言うまでもありませんが、一方で外せないのが「集中力」ということなのだと思います。試合や舞台に立つ人で、「本番に強い・弱い」という話はよくされますが、おそらく、本番に強いというのは、集中力に寄る気がしました。
日々の練習をまじめにする人は、必要な力を十分に付けているはずですが、試合の場で気持ちが散漫になってしまえば、なかなか打てないという事態は起こってくるのでしょうね。メンタルが強い・弱いというのは、単純に気持ちが強い人か弱い人ではなくて、必要な時に集中できうるか否かなのかもしれません。
先の鳥谷さんの話によれば、気持ちが散漫な時に、歓声が耳に入ってくる、ということでしたよね。人々の歓声ーーそれが良いようにハマると、その人は盛り上がり、素晴らしいパフォーマンスを発揮できるでしょう。しかし、このことは、うっかりヤジが耳に入ってしまった時には裏目に出ます。その声に左右され、足元をすくわれてしまう可能性を秘めているから。
ちょっと余談っぽい昔の話ですが、甲子園球場の外野席で観戦していたら、後ろにいた阪神ファンのオッチャンが、目の前にいるクロマティ(昔の巨人の選手)に、「クソ■■〜!」と、とてもここには書けないようなヤジを飛ばしていたんですね。周囲の阪神ファンの大群には大爆笑だったのですが😅、当のクロマティさんの耳に入っていたらと思うと、胸が痛んだもんです、はい。
集中状態というのは、同じバッターボックスに立っていても、全く違う地上に立っていることと同じです。周囲に飛び交っているのが、歓声であろうが、ヤジであろうが、そんなことはどっちでもいいのです。彼にとって、飛び交っているさまざまな「声」は、無いのといっしょだから。そこにいるのは、ピッチャーと自分だけです。
●シンプルになること
集中すると大歓声が聞こえなくなるーーなどと聞くと、私のような野球をロクに知らない人間は、集中のことを「たいそうなこと」と考えてしまいがちです。ただ、そこは奇想アンソロジィです😎。そのシーンを、まるで自分がバッターボックスに立ったかのように思い浮かべてみてください。
現実は、鳴り物とともに、周囲に歓声は響いているのです。しかし、(集中していて)聞こえない。リアルは、目の前のピッチャー。さらに奥の背景には、球場の芝生の上に、選手たちが駒のように配置されているのが見えます。彼(あなた)が、その瞬間、本当に気にしなければならないのは、ピッチャーを中心とした芝の上だけです。至ってシンプルです。さらに、ピッチャーが投げた瞬間から、その集中は「球」のみに移行することがわかります。本当の一点集中。そうなると、周りの音が全て消え(無音)静まり返るーーその意味が少しはわかる気がしませんか?
集中とは、たいそうなことではなく、本当は、シンプルになることだと思います。現実的な「目の前に在る」ことは、実際そんなに多くはありません。シンプルすぎるくらいシンプルです。
私は今、パソコンのキーボードを叩くことに集中しています。本当は、ただそれだけ。まあ、お風呂で上機嫌に歌っている息子の声も聞こえてはいますが😊 そこに、明日のパンのことや、この後の天気のこと、明後日の送迎や、子供の人間関係、X日までにカタをつけるべき仕事のことなどが、脳内に侵入してくると、今、集中しているはずのキーボードの速度は一気に遅延しはじめます。
今、楽しく「このこと」を考え、打っているはずの指が止まると同時に、楽しかったはずの「このこと」までも、多くのタスクの一つになります。そう、「やらねばならないこと」に成り下がるのです。
私にとって、単に、書いていて楽しい事柄で、それこそ集中できることなのに、その後の予定を考えると「早く済ませなきゃ」という焦燥感にやられます。焦りにやられると、楽しくなくなります。執筆速度が遅くなるだけでなく、内容までが味気ないものに変わってしまうでしょう。そんなもの、だれが読みたいでしょうか。
集中が大事なこととは、だれもがわかってはいますが、できるようでできないのは、シンプルさの凄さより、他に気を散らす出来事の方を、重要視しているからなのでしょう。明後日の送迎や、仕事や、子供の人間関係、明日のパン…etc……笑
……ようく考えたら、わかることです。全部「今、この瞬間」に関係ないことなのです。少なくとも「コラム執筆中」に、あれこれ考えたところで解決できる内容ではないことを。
「今日できることを明日に延ばすな」とは、よく言われたものですが、同じことを逆に言えば、明日できることを今日考えるな!ですね。ちょっとタモリさん風…🤣
明日できることは明日!
もっと言えば、今できること以外、考えない!
これに尽きます。
そんなわけで、予定渋滞中ですが、「やらなきゃ」から解放されたワタクシ。本来なら、これを書いている場合やないんですが(笑)「やらなきゃ」を止めると、「頭が暇」になって、これ書きたーいって気分になったので、これを優先させました。
暇なのは頭だけで、実際は忙しいです😅。しかーし、頭が暇なら、暇で正解な気がする〜。
💡本日の後記
さて、奇想アンソロジィは、こんな感じで展開します。──が、新たな『ヘナチョコ神秘学概論』は、その次のステージを暗示・模索していきます。
なぜ、集中できないか?というのは、先述したように、他に気を散らす事柄を優先してしまうからで、それらは「今、この瞬間」考えたところで解決しないってことを、冷静に考えればわかるはずなのですが、それがわかっていても、多くの人は、今に関係ないことばかり考えてしまいます。なかなかそれをやめられません。
もちろん、それを考えて気分が良けりゃ、全くそれでいいわけですが、かなりの人が、うんざりしたり、焦ったりしているのですね。
だったら、なぜ、今に関係のない方を優先してしまうのか──?
いろんな理由があるでしょうけど、集中の凄さ、集中の本当の心地よさを知らないから…だと、私は思っています。集中の状態の方が、すごく軽くて、楽しいってことが体感としてわからないと、なかなか移行しようという気持ちにならないのかもしれません。
新たな『ヘナチョコ神秘学概論』では、本当の集中について探っていきますよ。なぜなら、惑星のパラダイムシフトとは、つまりは「集中」の世界への変容だからです。
4月号400円です♪ その月の更新分は、次々読めます📚
▶︎▶︎ 5/11~17までStar Poets Gallery 20周年特別企画展として、
『京都タロット〜宙のメサージュ®︎〜遊びをせんとや生まれけむ〜アートエディションお披露目会』を開催していただけることになりました!
毎日どこかで顔を出すつもりです〜✨✨ ぜひ遊びにきてね。
▶︎▶︎ 私(奇想庵@岩倉ミケ)のオフィシャルLINEアカウントはこちらです。読んでます〜のお言葉も嬉しいです💕いつもありがとうございます。
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